太鼓の稽古、船弁慶1、中之舞1

そう言えば今月は、久しぶりに太鼓の稽古も受けたので、メモ。

数年前に発足した、京大若手OBOGの稽古会があるのですが、船弁慶の太鼓の役を付けて頂いたので、習うことになりました。

稽古場は公民館でした。太鼓は音が大きいので、公民館を広く使い、師弟の距離を大きくとっても、十分稽古ができました。コロナ対策はばっちりですね。

稽古会のメンバーに私の太鼓の師匠が参加されており(京大OB)、お囃子マスターといった形で、色々と稽古会の面倒を見て頂いています。

太鼓の稽古は2年ぶりなので(サボりすぎですね)、刻が上手く押さえられなかったですが、船弁慶はハッスルできるので、楽しかったです。

稽古順を色々と無視して習ったので、新しい手がたくさんあったのですが、特に頭打ち出しは難しかったです。
シテの謡いに付き合いすぎると、「声を標に〜、が重くなって小書チックになりますし、あまり付き合わないのも悪い、と言った感じで塩梅が重要だと思います。

あとは早笛の手の中の、両手大の撥の構えは慣れが必要です。

宝生相手では、働キの寸法は、掛が刻一つ、初段は刻二つ、トメの段は刻なし、が目安のようです。
余談ですが、宝生が観世流太鼓を相手にする場合は、中ノ段で太鼓が祈り地を一つは打てる寸法が望ましいようなので、寸法はやや伸びるようです。

また、久々の稽古ということもあり、ご好意でもう一番習えることになったので、手付かずだった舞物を教えていただくことにしました。

と言う訳で中之舞を習ったのですが、地の類は、ノベ高刻長々地が不安だったので念のため先に習いました。
二拍は抜ク撥に扱うのですね、自己流でペシペシする時は適当に打っていたので勉強になりました。

通しの稽古では、初段の高刻切を忘れてしまいましたが、うろ覚えながら、一応最後まで打てたので色々と勉強になりました。

二段ヲロシのシマリ方は、大鼓の流儀によって変わりそうです。
京都はシマルと言われますが、やはり京都の最大勢力である石井流は二段ヲロシでもツ-チョンを打つため、(大鼓が二拍を打たないので、)二拍は太鼓方が主導権を握れる、ということだと思います。

小鼓の手を考えると、大鼓的に二拍を打ちたい気持ちはよく分かりますが。。

稽古場では他に小学生の男の子(私の遊び友達です(笑))が紅葉狩を溌剌と打っており、感心しました。
紅葉狩の太鼓は意外に難しいです。特にコイ合出しは大鼓の手を知らないと難しい。。よく打てていました。

帰りは、駅まで送ってくれました。お返しにサワガニ探しを多少手伝いましたが(一匹は見つけました)、電車の時間で少し急かせてしまい申し訳なかったです。

稽古会は予想通りコロナの影響で時期未定の延期となりましたが、今回の稽古を復習しつつ、来たる日に備えようと思います。

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