先週は獅子十二段(正式には師資十二段之式?)の稽古でした。
獅子は(1)掛、(2)地、(3)小返シ、(4)甲ノ手、(5)呂ノ手、(6)大返シ、(7)トメ、の7種類のパラフレーズの組み合わせで成立しています。
一番シンプルなのは(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)の順番に演奏する七段の獅子。
この七段形式を並ビと呼んでいます。
流儀によってあるいは演出によって、並ビを基本として変形させます。
例えば宝生流は基本は九段のようです。
九段の組み合わせも色々考えられますが、宝生では(1)(2)(2)(3)(3)(4)(5)(6)(7)となるようです。地地小返シ小返シとなるのですね。
さて、十二段之式ですが、(1)掛と(7)トメは頭とお尻なので一回しか吹けませんから、(2)(3)(4)(5)(6)の部分を(2)(2)(3)(3)(4)(4)(5)(5)(6)(6)と2回づつにして、(1)(2)(2)(3)(3)(4)(4)(5)(5)(6)(6)(7)で十二段になります。
また十二段之式では、(5)呂ノ手の2回目の唱歌に笛一管のアシライが挿入されます。シテの型としては休息しているところだと思います。
獅子は雷序もなかなか難しくて、太鼓の手も他の囃子の手も覚えないと吹けないので、難儀でした。
稽古はなんとか終わり、次回から猩々乱になりました。