大鼓の稽古、枕之段1

 久々に更新。前回は枕之段を稽古し、一応クリア。

 次回の稽古は、もう一度枕之段を浚った後、駒之段に進むことになりました。

 通常の扣と、ヤドメの場合とで、掛け声の出し方は変えた方が好ましいようですので、次回はこの点を意識したいです。

 新しい手は、刻カケ、刻カケトリアル曲ドメ、ツクス間、頭三ツ、打放、ヲクリです。

 刻カケは五拍を越す手で、小鼓の手所と合うことが多いです。駒之段「名月に鞭を上げ、では小鼓は刻落シ(観世流)、掛落シ(幸流)、などの手を打つようです。

 同じ刻カケの名称ですが、(トリアル)曲ドメで用いるときは始動部分が若干変わるようです。

 クセドメは二クサリの手ですが、節の都合で謡に(余分な)トリ地が含まれる場合は、トリアルを打ちます。曲ドメの二クサリの連結部分に四拍分、粒が挿入されます。

 ツクス間はヤヲハの間(or当ヤヲハの間)に打つ手ですが、トリ地に打つ場合は二拍半のハ声は掛けません。

 頭三ツは、上羽の後の高音の節所に打つ手です(舞グセだと大左右するシーン)、三ツ打つのはトリ地がある場合です。こういうシーンでは、頭三ツを多用する流儀と、頭一ツにツヅケを多用する流儀とに分かれるようです。謡は大抵、手の込んだ節が付いており、笛も高音(たかね)という明るい調子の旋律で合奏するところですから、頭三ツは華やかな印象を与える効果を狙ったものだと思われます。

 平ノリの打放は、分離のトリでトリ地から本地へ亘る場面に多用されます。

 ヲクリは八拍にドンを置く手ですが、単独で意味を持つ手というよりは、拍が迷子にならない目印という感じです。

 などなど。他、社中の三山クセ(宝生)の稽古を拝見しましたが、いくつかお洒落な手があり、なかなか面白そうでした。

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