小鼓の稽古、東北クセ1

先週は小鼓の稽古あり、東北クセを習いました。

今回は重さで腕が吊ることはなかったです。徐々に体力がつくと嬉しいのですが。

新しい手は五ツノ手(いつつのて)と、ツヅケ扣(つづけひかへ)となります。

小鼓は上羽の二クサリ前に手を打つのが原則で、どんな手を打つかは曲によります。

五ツノ手は選択肢の一つで、主に静かな曲に打ちます。三番目の限る訳ではないようで、松虫などにも打ちます。

この手は小鼓各流ともに五ツノ手、で概ね通じますが(幸流、幸清流、大倉流)、観世流は五ヲドリと呼んでいるようです。粒は流儀で変わりはありませんが、五拍に掛け声があるのは幸流だけのようです。

それはともかく、東北クセでは謡いの節の都合上、上記の原則と異なり、上羽の三クサリ前で手を打ちますが、節が上手く付いているので、ストレス(違和感?)はないです。

ツヅケ扣は、ツヅケの八拍を扣へる(打たない)手です。平ノリであれば主に大鼓の打掛に合わせてヲドリを打つシーンで、ヲドリの直前を扣へます。(手の都合上、八拍を打つと具合が悪いため)

他にも、静かな曲で粒を少なくする目的で打つことや(序之舞など)、ヲドリ系を経由せずに合頭を打つ場合に、合頭の直前をツヅケ扣にするケースなどがあります。

東北を2回通して、次は田村クセになりました。

まだ強い打込が出来ない点と、粒の精度が低い点は、次回も意識したいと思います。

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