大鼓の稽古、羽衣クセ1

能く知っている曲は物覚えも宜しいですね。

羽衣は謡っても好い曲ですが、打っても楽しいですね。

観世流大鼓の羽衣は、コストリという手があります。

トリ地にコスを打つので、丁度刻返シのような感じになります。比較的珍しい気がします。

石井流では返という手を、例えば雲雀山「衣更へ憂き、などに打ちますが、この手は形としては観世流のコストリと同様です。

おそらくですが、トリ地の多い場面やツ、チョン系の手が並ぶ場面で、重複を避ける目的で配置しているのだと思います。

また観世流大鼓では上羽前にツヅケノベという手を打ちます。

ロンギなどでは見かけますが、クセに常用する手ではないので、特殊です。

羽衣は打切から上羽までが4クサリしかないため、大小各流とも手を打ちにくいところで、せめてもの工夫でしょうか。

コストリとツヅケノベ以外は原則的です。強いて言えば「ここも妙なり天津風、が三地かツヅケか悩むところです。。。

一通り稽古して、次の曲に進むこととなりました。

次は熊野ロンギの予定です。

未だにツヅケをノリよく打てないので、ロンギでノリよく打てるように矯正したいです。

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