大分寒くなって来ました。
今回は田村クセを2回通して稽古しました。「面白や有難や、の下の句に東北の「裳裾を染めて、と同じ変な節がついており、はて何拍かと考えると迷うので、気にせず打つと良い感じです。あとは上羽の後にいつも通りツヅケを打つと失敗するので、トリが来るぞ、と心の中で念押しするくらいでした。
今回はついでにもう一曲、船弁慶クセを打たせて頂きました。
予習していませんでしたが、なんとか経験で打てました。
船弁慶は京大宝生会で舞囃子を出すことが多く、よく自己流であしらっていたので、お陰様で大体覚えていたようです。
刻落シは甲走リを詰めて打つと思っていましたが、どちらかというと並べ気味に打つと良いそうでした。曲趣によるかも知れません。
船弁慶も2回通して稽古し、次の曲に進むことになりました。
次は駒之段と薪之段です。
駒之段は観世大鼓で習っている駒之段の手とよく合っているので、覚えるだけであればさほど大変ではないですが、薪之段は謡を覚える段階から入らないといけないので、大変です。
囃子の稽古はシテ方の稽古順と違うので数曲目で薪之段ですが、シテ方としては中伝なので恐縮します。
50回ほど浚ったので、間は分かりましたが、謡えているかというとまた別の問題です。しかしひとまずは打てれば良いので、謡の成長は老後にとっておきます。と考えることにします。
そう言えば、このブログをわざわざご覧頂いている方は能をご存じかと思いますが、、、能をご存じない方向けに説明致しますと、なんちゃら之段というのは、演目の名前ではなく、特定の曲の特定の見所ないし聞き所に付けられた愛称のようなものです、駒之段は小督(こごう)という曲で、主人公が馬に乗って人探しをするシーン、薪之段は鉢木(はちのき)という曲で主人公が、客人の暖のために秘蔵の盆栽&盆梅を火にくべるシーンを指します。