舞囃子の稽古、歌占2、絃上1

暫く東京に出張だったので、江古田で澤田師稽古を受けてきました。

8時過ぎに江古田の稽古場に着くと、今年から東京芸大の1年生として頑張っている宝生流のホープが稽古を受けていました。かなり熱い稽古で、東京寸法と関西寸法それぞれの太鼓打込の謡い方の指導を受けていました。傍で聞いていても色々と勉強になりました。

私はというと、歌占の舞囃子と、絃上の舞囃子を習いました。(他にももう一つ、舞囃子を習いかけました。。)
歌占は前回の仕舞稽古で、実はクセとキリの両方を習っていたので、「時移り事去って、からの寸法で舞囃子形式で稽古しました。クセは上羽までは大人しいのですが、上羽アトの大左右は左に五足でて半身でフミトメ、拍子一ツなど、強い型がいろいろと出てきます。正先で二度続けてクモル型などもあまり見たことがありません。その他、剣の山を踏み抜く型や、頭蓋骨から火が噴き出る型や、紅蓮の氷に閉じつけられる型など、色々と厄介な型が出てきます。まだ舞を定着させる段階なので、囃子相方の話題は特にありませんが、キリの「神風の一揉み揉んで、は大鼓の頭打出と教えて頂きました。宝生では小段の謡い出しがヤアの間で、かつ乗合の良い場合に、比較的よく用いる打出です。ところが観世では一切、頭打出は用いない様ですね(太鼓の頭打出はあります)。観世では、花筐や雲雀山などで、所謂「大返」の小書が付いた場合のみ、返しの一句は実践上、頭打出になりますが、普段は敢えて用いない様です。理由は不明です。。

脱線しましたが、絃上の舞囃子は、破掛の打込からキリまでを習いました。早舞を習うのは初めてで、中之舞とは型が色々と違い、面白かったです。三段のスミトリは廻り込みニモとのことでしたが、折角なので廻り込みしたいですね。天女の舞や、盤渉序之舞などでも三段で廻り込みを見ることはあります。興に乗っている感じが出ると思います。

などなど、色々な曲を習ってはいますが、いつ舞台に出すのかというのは大きな問題です、、今のところ、歌占を秋の松本澤風会、絃上を冬の若手稽古会で出そうかな、と考えています。秋の京都澤風会で何を出すかは未定です。。。絃上の仕舞は却下されてしまったので、歌占か、あるいは他の仕舞を別に習う感じになりそうです。2018年はあまり仕舞を習っていなかったので、今年は挽回できそうです。

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