大鼓の稽古、富士太鼓2

稽古場の時間制限が解除されたので、気兼ねなく稽古できました。

時間があったので、日曜の澤風会に向けた独調経政の稽古もでき、大鼓方と2回合わせて微調整しました。2回目の方が良くなったので、この感覚で臨めればと思います。

富士太鼓の稽古は前回の反省を生かしつつ打てましたが、初っ端の地ノカシラをうっか打掛カシラを打ってしまいました。

2回目は一応手配り通り打てたと思います。。。

宝生では「打たれて音をや、「我には晴るる、などに謡い方があって心持?が入るのですが観世流は割合真っ直ぐなようです。

大鼓の手としては比較的元気の良い手を打つので、シテ方観世流に合わせているのかも知れません。

実は手附の本来の手は「我には晴るる、は三地系なのですが、現行の手附はこの手を朱書きで強い手に替えている、という状況です。

観世流大鼓は元は宝生錬三郎派ですから、宝生相手の名残が三地かも知れません。

という考察で盛り上がりました。

あと、今更ですが指皮などの小道具を作ることになりました。

これまで素手で打っていたので、防禦力が少し上がります。痛みが小さくなる分、謡に集中できると良いのですが。

その他、新作能寿椿の謡本を見せて頂きました。

世阿弥の芸能論に取材した夢幻能で、前半のワキの問答がアカデミックで試みを感じました。

序之舞の前に大ノリになるなど破格ですが、心より心に伝ふる花、と序之舞にかかるのは、にやりとしました。

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