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ノート

  • 2020年4月15日

呂の分別

今回の話は宝生流に限った話になるかと思いますが、、、謡で呂の高さで謡うときに、謡本に予め呂の指図ある場合と、なき場合とがあります。 ざっくり、小段の出だし付近であれば「呂」と書いてあることが多く、小段の中盤以降はほとんど「呂」の記号は出てこない、という印象を持たれている方が多いかと思いますが、実は原則があり、区別されています。 この区別に堪能になって、雑学の域を出るかというと微妙なのですが、意外に […]

  • 2019年9月30日

令和元年澤風会第十四回大会のメモ5、羽衣

今回の澤風会のメインであった能羽衣は澤風会員の嘱託披露でした!いつも端正な舞を舞われる方で、羽衣は非常に品のある舞台でした。ワキの一声から始まり、ほぼ省略なしでしたので、シテは体力・気力勝負だったと思います。 演能としては、呼びかけの位もばっちりで見所の集中力がぐっと高まりました。初同にて落胆するシテのシヲリも実に儚げで、下ノ詠~二同は省略したものの、却って快い緊張感を保ったまま、続くワキとの問答 […]

  • 2019年9月29日

令和元年澤風会第十四回大会のメモ4、葵上

枕之段の独調では謡をさせて頂きました。大鼓は観世流大鼓を習って1年弱の後輩。初の大鼓独調でしたが、自主稽古で何度も合わせたので、本番は概ね満足の行く結果になりました。 講評では、上の句をたっぷり謡って下の句を運ぶこと、を先生方からアドバイス頂きました。確かに、鼓がいない分、自由度が高いので、節をもっと大きく謡えると良かったです。三拍でステる箇所や打返などでは粒が少ないので節を大きく謡おうと意識して […]

  • 2019年9月28日

令和元年澤風会第十四回大会のメモ3、歌占

歌占クセは、いわゆる余る仕舞なので、序破急の稽古には有用でした。が、舞台の映像を見直すとまだまだ堪えが足りないハコビだったので、次に舞う機会があれば序破急をもっと付けたいです。。 大口物なので、大きな構えを意識していたのですが、後半は息切れして構えが小さくなってしまいました。型では、正先でのクモリが荒いのと、身ヲカヘ系の外す扇が厭らしくなってしまいました。扇をイロヘて間を取ろうとしていたのだと思い […]

  • 2019年9月27日

令和元年澤風会第十四回大会のメモ2、頼政

連吟2つ目は、頼政の地に参加。澤風会の東西各大会では毎年、ベテランメンバーの連吟があり、京都では隔年程度で参加させて頂きます。頼政は、謡を覚えるのに、久々に苦戦しました。普段謡う曲ではないと覚えが非常に悪いです。ただ、節やノリが特徴的なため、一度覚えてしまえば、次に謡うときにも思い出し易そうです。 一声で登場し、シテワキ掛け合いの後、地謡となりスグにクリとなる複式夢幻能の典型通りに展開。今回の範囲 […]

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