今週は笛の稽古がありました。浜松の稽古場では、市の公共施設を借りているのですが、いつも部屋に入るときに中から笛の音が聞こえてきます。お弟子さんの稽古中だと思われるときは、稽古が終わるまで外で待機しています。先生の自主稽古?の場合は区切りの良さそうなところで入るようにしています。この日は神楽っぽい何かを吹かれており、一段落したところで、稽古部屋に入りました。
早速、安宅の稽古ですが、初段の幸流小鼓のウケの手がよく分かっていなかったので、初段のあたまを何度かやり直しました。その他は、トメの高音に発見がありました。また宝生のコイ合留は大小がすぐにシカケて打上かも知れないとのこと(手付上はコイ合一つですが、観世寸法かも?)。稽古会メンバーと協議して、トメの笛の寸法は見斗いとのこと。
安宅を2周した後、先生に「祝詞打てる?」と聞かれたので、幸流小鼓と葛野の打出しであればなんとなく打てますとお答えすると、小鼓だけでいいのでひたすら祝詞を打つように頼まれました。と言うわけで祝詞(というか神楽地)をペシペシで打ち行くと、鼓に付けて神楽を吹いて頂きました。「トッタンの間」があったりと、惣神楽っぽい唱歌です。ひと通り終わった後、位をサラリ目にして更に2回神楽を合わせて頂きました。終わった後に伺うと、どうやら神楽十ノ震だったそうです、翌日、観世の三輪で吹かれるそうでした。
杉先生はいつも新幹線の時間までが長いと、色々と自主稽古なさるので、傍で拝聴していると、つど、とても勉強になります。この日は関西と東京の森田の違いなども色々と伺えて面白かったです。また、大鼓がいないと神楽地の掛け声が迷子になりそうになるのも発見でした(笑)