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地拍子

  • 2020年1月30日

ヤヲハいろいろ4

平ノリ本地の当ヤヲハで重要なのは羽衣クセアゲハ「君が代は、のような本地全体を用いた5文字のパターンです。 当ヤヲハ5文字のパターンの特徴は、終始感があることです。本地一句に5文字を謡い込むというテクニカルなことをしている割には息に無理がなく、綺麗に第8拍に句読点を取れるので、字句は本間となります。 類型にヤアの間を用いた5文字パターンもあります(このパターンは地拍子上、厳密には数パターンありますが […]

  • 2020年1月29日

ヤヲハいろいろ3

当ヤヲハはトリ以外では殆ど登場しないのが特徴です。 表の拍から謡い出しとなる間は、半声の間(第8拍謡い出し)、当ヤの間(第1拍)、ヤアの間(第2拍)、当ヤヲハの間(第3拍)の4種類が知られています。 この内、半声の間とヤアの間は、文字数と節扱いの関連において共通点があります。 例えば紅葉狩クセ「立ちわづらへる、は上の句7文字であり、(地拍子だけで考えれば)本間の謡い出しも可能です。 しかし文頭に増 […]

  • 2020年1月28日

ヤヲハいろいろ2

前回の記事では触れませんでしたが、文頭が増節でありながら聞くヤヲハになるパターンとして、上の句が二文字で、かつその二文字とも二ツ引き、というものがあるので紹介します。 敦盛キリ「馬引返し、舎利中入「足疾鬼とは、にあります。 聞くヤヲハは、当りヤヲハではない普通のヤヲハのことです。宝生流では使われない表現かも知れませんが、文章においては当りヤヲハと区別しやすいメリットあり、便宜上、使用しています。 […]

  • 2020年1月27日

ヤヲハいろいろ

大小の手附と言うのは、多くは観世流の謡に準拠して作成されているようです。 宝生流の謡を習っている人が八割の手附を相手にして苦戦するのは、下の句四文字の場合の辻褄の合わせ方の違いと、ヤヲハのトリではないかと思います。 下の句が字足らずの場合、観世流と宝生で下の句の節(というより間の使い方?)が異なるので主に小鼓を習っている方は苦戦する印象です。 そして個人的に不思議なのが、ヤヲハのトリで、実は宝生流 […]

  • 2019年7月12日

囃子のはなし、カケ切1

地拍子よりも囃子を解説してほしいという要望もあり、順不同で囃子の手を紹介して行こうと思います。 何から説明しても良いのですが、囃子謡に馴染みのない方を想定し、平ノリにおける間の手から説明します。 間の手とは、謡い出しの間あるいは引き音の間に係る手になります。平ノリの間の手は主に大鼓の専権で、頻出の手は数種類なので、ぜひ覚えたいところです。 まずは「カケ切」(カケキリ)です。手は下記です。一応、大鼓 […]

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