• 2018年11月25日

鳴るは滝の水〜

昨日は満次郎の会で、安宅延年の舞を拝見しました。 迫力あり、機転も利く弁慶でした。思い返すと、この1年で3度、安宅を観ているようです。昨年までは1度も観たことがなかったので、巡り合わせが良いようです。 そういえば能以外でも、今まで全く日常の範疇になかった事物に急接近するという経験が、ままあります。単に巡り合わせの問題と片付けるには安易かも知れません。 普段から当たり前にそこにあったけれども、アンテ […]

  • 2018年3月31日

熊野の郷

次の10月澤風会では、京大OBOGの連吟曲は熊野に決まりました。熊野は習い順としても、若手には難しい曲なのですが、お許しを頂けました。 ところで京大では、大きな曲を出すときに、曲に由来する土地を訪う事があります。巻絹の能を出す際に、熊野三社に参詣る、鉄輪の連吟の理解を深めるために貴船神社に参詣る、などなど。 さて、熊野という曲を出すにあたって、どこに行けば良いかと考えてみると、まずは清水寺ですね。 […]

  • 2018年3月29日

思いがけないデビュー

 桜の季節です。地域によって開花状況は様々かと思いますが、私の住んでいる地域は比較的温暖で、既に盛りを過ぎた桜もちらほらとある状況です。先日関西に戻りましたが、関西はこれからという感じでした。  少し前、まだまだ肌寒い頃に、「京大の近辺に美人でブロンドのカナダ人女将が経営している古民家カフェがある」との嘘っぽい情報を聞きつけ、稽古帰りに後輩と真相の調査に行きました。  地図を頼りにそれらしき古民家 […]

  • 2018年3月28日

稽古合宿

京大宝生会の稽古合宿に数日参加しました。 合宿所は京都の山奥大原。合宿曲は嵐山、経政、羽衣、三山、春日龍神。私はこの中で嵐山と経政の能地に入った経験があるので、懐かしく感じながら稽古に臨みました。 今の現役は非常に礼儀正しく、折り目正しく、みな真摯に稽古に取り組んでおり、稽古の内容としてもかなりアドバンストな事まで吸収してくれるお陰で、こちらとしても張り合いがありました。 全員、地拍子を理解してい […]

  • 2017年11月9日

和綴じ本の修繕

 ぼろぼろになった和綴じの小謡本を修繕したので、謡本に用いられている四つ目綴じの方法を紹介致します。  まず、このようにボロボロになった和綴じ本は、綴じ糸をすべて引き抜きます。  とじ糸と、とじ針を用意します。ここでは、それっぽい色合いのとじ糸を用意しました。針は縫い針のように先の尖ったものよりは、とじ糸のように先の丸い方が向いていると思います。今回はNo.20の針を用いました。  目安となる糸の […]

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