先週末は、浜松の能楽愛好会「やをのま会」の第三十三回の新年会に参加しました。実に三十年以上の歴史ある会なのです。
参加者は10数名程度で、シテ方は観世宝生。囃子は笛が一噌、太鼓が金春、大鼓が葛野、小鼓が幸、大倉です。
やをのま会では、第一回の謡初め会から毎年必ず老松、東北、高砂の三番は固定で演じているそうです。
この三番は、江戸時代に、江戸城本丸での謡初めの演目であったことで有名ですが(この三番の後、弓矢立会に続く)、実は家康が浜松城に居住していた頃からの伝統だったそうで、それは知りませんでした。
気になって調べたところ、三方ヶ原の戦いで逃げ帰った家康が、観世大夫に一指し舞わせたのが弓矢立会だそうで、謡初めも、この頃から始まっていたのかも知れません。
私は東北、西王母、竹生島の舞囃子に参加させて頂きました、観世からは大典など時宜を得た曲も出ておりました。
これまでは見学期間中だったので、次の稽古からは正式に会員として活動致します。
みなさま、どうぞ宜しくお願い申し上げます。