令和元年澤風会第十四回大会のメモ1、絵馬

9月21日に澤風会がありました。私は京都の会は第五回から毎年参加しており、今回が10回目でした。今年は比較的番数が少なかったようですが、能あり、舞囃子あり、独吟、独調、居囃子ありと、色々と盛りだくさんでした。東京から修行中の芸大の若手も応援に来てくださり、また見所には南山大学能サークルOGを始め神大、南女の現役も駆けつけて呉れました。

取り敢えず、自分の舞台を順番に振り返りますと、今回はOBOG連吟絵馬のシテを務めました。僅かに押し気味だったので、軽メでとの注文あり、総体に軽ク謡いましたので、予定通り20分以内で終えました。

範囲はワキ「さてさて今夜は、よりキリまで。まずワキの位、強さは良かったと思います。ツレもワキに引っ張られすぎずに良く受けて頂いたので、シテのカケテ出る「暫く候、は大変やりやすかったです。掛け合いもあまり痴話喧嘩っぽくならず品良く出来たと思います。地は今までの稽古の中で一番の出来でした。ぶっつけ本番で臨んだ者もありますが、よく合っていました。クセも地頭が位を持って謡って下さったので、アゲハも慌てずに謡えました。中入来序は定型としてカカル部分がありますが、コケずに運ベました。

後場のシテの位取は難しかったです。私の中で最大限の息で謡いましたが。もう少し謡い込んでおけば、辻褄の合いそうな箇所もありました。神舞に掛かるところ、地が決河の勢いで掛かって呉れたので、シテのアゲハも強く出られました。シテ謡いは徐々に穏やかに落ち着いていく感じを出せれば良かったのですが、課題が残りました。キリの節付けは難物ですが、中々合っていたと思います。

謡と関係のない部分ですが、謡っている最中に瞬きをしないという教えもあり、ここ数年はどちらかと言うとそういった作法を重点的に改善することを意識しています。今回、5回程瞬きをしてしまったので、もう少し我慢できるように修行します。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございした。

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