歌仙会と称する謡会の形式は、三十六歌仙に因んで、一日に三十六番を謡う会です。
今般、三十六番謡う本格的な会はなかなか催されないようです。
ここに、半歌仙会は、歌仙会の半分である十八番を謡う会です。半歌仙会と区別し他場合に、歌仙会を本歌仙会と称することもあります。
いにしへ、京大宝生会で半歌仙会を催したこともありました。
半歌仙会は歌仙会の半分といっても、完曲で謡えば、一曲平均30分と概算しても9時間かかる計算になるので、それなりに大変です。
今回、久しぶりに半歌仙会を催すことにいたしました。
現役の手に届く範囲の曲で選曲し、役当するのですが、なかなか振り分けが難しいです。今回は下記の計算式が各人で均一になるように振り分けました。
(1)役の機会=地頭の回数+役の回数
(2)重み付評価値=地頭の回数*3+シテの回数*2+他の役の回数*1 (地頭を3点、シテを2点、他の役を1点で重み付)
(3)地頭を勤める曲の素謡時間の合計Σ
その他の要因(曲種の偏り、出番の偏り)を完全には平準化できなかったので、番組作りもなかなか難しいものだと思いました。