selective focus photography of white flowers

ヤヲの間を理解する:1平ノリの議論

間の解説は拍数の議論から始めるのが一般的ですが 敢えて文字数の議論から導入します

表.11に甲形式の本間とヤヲの間を掲げます

上の句の文字数に着目すると ヤヲの間の列では4文字(にほへと)になっているのが分かります

本間ヤヲの間左手(○●)右手(△▲)
    
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表.11 地拍子 甲 ヤヲの間

 

 表.11の様に 平ノリの場合 本地は第2半間から謡い出すと上の句が自動的に4文字になります

 第2半間から謡い出すことを ヤヲの間で謡い出すと言います

 引き音の立場から言えば 字句を第2半間から謡い出せるように引き音を調整することを ヤヲの間まで引くと言います

 ヤヲの間まで引くとは 言い換えると 引き音を第1半間まで引くということです

 これは表.11を見れば明らかです

 ヤヲの間では句読点が第2拍にあるため 逆算するとその半拍前の第1半間まで前句を引くべきことが分かります

(ヤヲの間は第2半間から謡い出し→ということは句読点は半拍前の第2拍にあるはず→ということは前句は半拍前の第1半間で終わるはず)

 技術的な便利の観点から言えば 拍との対応を押さえることが重要です
 拍との対応関係は平ノリ大ノリ等を問わず通用しますし トリ地 片地などでも通用します

 (この例に当たらないこともありますが それは例外として認識すればよいです)

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