この1週間は敦盛を毎日謡っています。学生時代に連吟でワキを勤めたり、舞囃子の地頭を勤めたり、私にとって相対的に稽古回数の多い曲です。なぜ敦盛を稽古しているかと言うと、、、
京大宝生会OB会は毎年2月に東京で新年会が催されるのですが、ベテラン揃いなので選曲が厳しい事が多いです、例えば昨年のラインナップは老松、箙、班女、唐船、望月でした。いずれの曲も20分程度の素謡ですが、素謡範囲は直前にならないと分からないので、範囲を教えて頂いてから稽古を始めると非常に厳しいのです(と言うのが、昨年の反省点)。昨年は老松クセに手を焼く事になりました。という訳で、昨年の反省を踏まえ、今のうちに稽古を始めることにしました。
来年の新年会の素謡は恐らく絵馬、敦盛、草紙洗、高野物狂、邯鄲です。まずは最も馴染みのある敦盛の地謡を無本で謡えるように稽古中です。他の曲も定期的に謡って、耳に馴染ませております。謡っている感じですと、絵馬の後場と、邯鄲ロンギ、高野物狂道行〜舞アトに手を焼きそうな感じです。
役謡の発表はまだ先ですが、いずれの曲も地謡はどの範囲でも謡えるように稽古します。毎日毎夜の稽古、南無阿弥陀佛。