無我の境地

笛のトメの見計いが苦手なため、今日はそれを克服するために、自主稽古しました。例えば早笛ですと、自分で太鼓を会釈いながら唱歌を唱える場合には失敗しないのですが、実際に笛を吹いていると、太鼓が上ガったのを聞いて「次に打カケ、打込が来るから〜」などとごちゃごちゃ考えて失敗します。

ごちゃごちゃ考えて失敗するならば、解決策としては(1)何も考えずに吹く。(2)ごちゃごちゃ考えても吹けるようになる。

(1)を文字通りの意味に解するならば、見計らいは無理ですね。。好意的に解釈すれば、無我の境地とか、名人伝に出てくる古今無双の射の名人のような位ですね。いづれにしろ私にはまだ無理です。

(2)が現実的ですが、どうすれば、考え事をしながら吹けるでしょうか。例えば謡であれば、何度も稽古した鶴亀はどのようなコンディションであっても間違えることはないので、笛も同様に、勝手に指が動くまで稽古を積む必要がある、と思い今日は早笛の地を何巡も吹くという稽古をしました。シンプルですが、基本をしっかり身につけることが大事ですね。


早舞は色んな音源を聴きながら合わせて吹いたりして、擬似的に囃子と合わせて吹いてみました。観世流太鼓だとオロシから直るところの上ガるタイミングが異なるので、少し不安になりますね。。

 

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