次の10月澤風会では、京大OBOGの連吟曲は熊野に決まりました。熊野は習い順としても、若手には難しい曲なのですが、お許しを頂けました。
ところで京大では、大きな曲を出すときに、曲に由来する土地を訪う事があります。巻絹の能を出す際に、熊野三社に参詣る、鉄輪の連吟の理解を深めるために貴船神社に参詣る、などなど。
さて、熊野という曲を出すにあたって、どこに行けば良いかと考えてみると、まずは清水寺ですね。熊野の道行きにならって、五条大橋あたりから出発すると良いかも知れないです。丁度、今の季節が見頃ですね。他にも熊野に関連する土地はあるでしょうか、、、あまりなさそうですか?しかし、実は意外にも京都から離れた静岡県に熊野に繋がる土地があるのです。
静岡県磐田市池田。池田と聞いてピンと来た方は、熊野を良く読まれています。物語の冒頭にワキが「遠江の國、池田の宿の長をば熊野と申し候 とありますね、その池田です。
調べてみると池田は古くは宿場町だったそうで、ワキのセリフも頷けます。さらに調べてみるとどうやら毎年「池田・熊野の長藤まつり」というイベントが開催されているのだそうです。なんでも熊野が遠江に帰った後、植えたとされる藤で樹齢800年とか。すごいですね、というか実在の人物だったのですね、熊野ちゃん。創作だと思っていました。。
長藤は例年ゴールデンウィークに見頃を迎えるそうなので、長藤を見に行く会を企画しようかと考えています。(交通費が大変)