桜の季節です。地域によって開花状況は様々かと思いますが、私の住んでいる地域は比較的温暖で、既に盛りを過ぎた桜もちらほらとある状況です。先日関西に戻りましたが、関西はこれからという感じでした。
少し前、まだまだ肌寒い頃に、「京大の近辺に美人でブロンドのカナダ人女将が経営している古民家カフェがある」との嘘っぽい情報を聞きつけ、稽古帰りに後輩と真相の調査に行きました。
地図を頼りにそれらしき古民家にやって来ましたが、門構えからはカフェだと断定するのは早計な気がします、しかし確かにメニューを掲げているので、どうやらカフェではあるようです。。勇気を出して門をくぐると、雑然としているようでいて、しっかり和の雰囲気に溶け込んだ庭がありました。
家屋全体に静謐な空気が漂っており、玄関も閉まっているため、はたして営業しているのかどうか判断がつかず、尻込みしていると、玄関の扉が開き、噂の美人女将が中に招き入れてくれました。カジュアルな着物がブロンドに似合っています、所作も嫋やかで大和撫子な感じ?です。
玄関を上がると席はすべて座敷になっておりとても広々としています。ずうずうしくも奥の間に陣取ってチョコレートメニューを適当に注文し、暫し待機。ふと気づいて座敷の端っこを見ると、ふわふわした動物が気持ちよさそうにあくびしていました。なんと、こんな場所で猫カフェデビューするとは思っていなかったです。
特等席で惰眠を貪る姿に、なんだか旧ボックス(能楽部の旧部室)を思い出し、少し笑えました。暫しこの子を観察しつつ待っていると、美味しそうなチョコがたくさん出て来てテーブルが大変な事になってしまいました。
華やかな見た目通り、非常に美味しく、いろんな意味で堪能できた古民家カフェでした。
ご馳走様のあと、件の親切な女将が猫の餌を一掴み渡して呉れたので、一通り戯れて帰りました。