シテの花 | 二十一番目 別離

シテの花 二十一番目がサンデーうぇぶりで公開されました

チカちゃんも前を向いて進んでくれてよかったですなあ、そしてピンク髪だったんですね、言われてみればDAZEメンバーの髪色明記されてない気がしますが、レオナさんは多分パツキンです。

そして今更気づきましたが、コタくんの襦袢*は白襟なんですね、宝生流だと紺か茶色が極まりです、多分。
シテの花では、紋付*を着ている他の方は皆、色襟っぽいので、コタくんは良くわからず百貨店で襦袢買ってきた感じかも知れませんね。単に漫画的表現で白襟なのかも知れませんが。

おにぎりの時間、は宝生能楽堂の近くにあるお店ですね、ニューヨーカーズカフェとかも今後登場してほしいですね、ニューヨーカーズカフェは、宝生能楽堂に続く坂にあるカフェで、定期公演の日に行くと、お囃子*の先生方が楽屋入り前に打ち合わせしていたり、見所でよく見かける方々が開館を待っていたりと、憩いの場なんですよね。坂道登る時もカフェの中を覗き込むと、大体知り合いがいて、中から手を振って頂いたりします。

話を戻すと、おにぎり界の主役が鮭かどうかは人によるところですが、私の考察では、北斗くんのイメージ動物は熊でして、熊坂の仕舞も「熊」を意識していると思います、髪型もケモ耳っぽいですよね。という訳で熊は鮭が好き?という木彫り熊のイメージから、鮭好きの設定なのではないでしょうかね。

ちなみに璃乃ちゃんは兎がイメージでしょう。卯ノ花も「卯」ですし、リュックに兎のぬいぐるみを付けていますね。ちなみに璃乃をrhino「ライノ/リノ」として動物のサイもイメージされているかもと考えていますが、特に裏付けとなるシーンはありません。

話をまた戻しますが、やはり若宗家は詰められていましたね、とても安心しました。これは非常に健全な舞台観で、漫画といえどもかなり現実性を追求されていると感じました。ちなみにこのシーンは、広義な意味での講評にあたります。
現実問題、若宗家にしても、金員を受領して泰山師の舞台に出演している訳ですから、会主に迷惑をかけるような勝手は許されません。
その辺の仁義もしっかり描かれていて素晴らしいですね。

そして、名誉挽回?のために代役するというのは、現実にはなさそうな漫画的な展開ですが(笑)、展開としては次回が気になりますね。

八島は、能を稽古されている多くの方が一度は舞ったり謡ったりしたことがある曲でして、故に見所(けんじょ)も見る目が厳しく、少しでも間違えるとバレてしまう、そんな緊張感のある曲ですね。。

ちなみに私は、八島の舞囃子に関しては、舞囃子を構成する、舞、謡、笛、小鼓、大鼓の全てを舞台で勤めたことがあります。経験的には、宝生の八島は、謡い的にも囃子的にも、「兜の星の影、のハメ合い*が難所とされているようです。宝生のリズムの取り方が独特であるためです。シテの花でも地拍子やお囃子の話がゆくゆく登場するかなと思いますので、この辺の技術的な話もいずれ語れる日が来るかと思います。

シテの花から能を知った方向けの説明

襦袢(じゅばん)着物用のインナーのイメージでいいと思います、丈によって長襦袢とか半襦袢とかの別があります。襟のない肌襦袢という襦袢もあります、肌襦袢は下着のイメージに近いです。(半or長)襦袢には襟がついておりまして、白色だと白襟、色付きだと色襟です。流儀によって襟の色の指定(あるいは推奨)がある訳です。
紋付(もんつき)シテの花の皆さんが着ている黒い着物が黒紋付と呼ばれるものです。紋付とは、無地(紋無し)に対する呼称で、能では五つ紋の黒紋付を用います。背中心に一つ、外袖の左右に一つずつ、乳(ち)の位置に左右一つずつ、で五つ紋です。黒紋付に対して色紋付というものもあります。
お囃子(おはやし)能に用いられる楽器を囃子と称します。また、囃子の専門職を囃子方(はやしかた)と称します。笛、小鼓、大鼓、太鼓、の4種類あり、総称して四拍子(しびょうし)と称します。ちなみに八島には太鼓は入りませんが、三拍子とは言いません。
ハメ合い(はめあい)漢字で書くと嵌合、リズムの取り方、リズムの合わせ方、くらいの意味です。

アイキャッチはサンデー公式の壁紙を使用させていただきました
(少年サンデー壁紙ダウンロードhttps://websunday.net/wallpaper/)

twitterをのぞいてみる!
NO IMAGE