芭蕉は難しい

OB会東京新年会向けに高砂、小袖曽我、芭蕉、葵上、来殿を稽古しています。

この中では、高砂の後場は舞囃子で何度も謡っているので大丈夫ですが、前場は心配。小袖曽我は能地に入ったので多分大丈夫。芭蕉は知らないので大変そう。葵上は段所しか知らない。来殿も知らない。という感じでなかなか不安ですが、役は高砂のツレだけなので、なんとか頑張ろうと思います。

地謡を覚えるときの個人的なコツとしては、最初の内は一曲を頭からキリまで通してなんとなく謡うことです。これを数日掛けて3、4回繰り返していくと、あまり覚える気のない役謡もなんとなく心得てきます。

次の段階としては、覚えるべき地謡にフォーカスして直前の掛け合いなどから何度か謡います。小段の長短、難易度によって、時間が掛ったり掛からなかったりです。

小段を何度も謡っていると、リズムや節の息を掴めてきます。この段階に至ったら、後は本を隠したり隠さなかったりしながら、暗記していきます。

同時並行で暗記する曲が多いと、一曲通して謡っている時間がなかったりして、いきなり地謡に取り掛かったりしますが、経験的に短時間での付け焼刃の暗記は絶句の危険性が高いので、2週間前からは曲に取り組みたいところです。新年会はまだ3週間以上あるので、なんとかなるはず。です。

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