地拍子 2020年2月14日 ヤの間1 間の解説は、拍数の議論から始めるのが一般的ですが、敢えて文字数の議論から導入します。本稿では平ノリの本地を前提とします。 まずヤの間から。ヤの間は上の句6文字を処理する場合に用います。 表7.に本間とヤの間を掲げます。 上の句の文字数に着目すると、ヤの間の列では6文字(ろはにほへと)になっているのが分かります。 表.7 地拍子 甲 ヤの間 拍 本間 ヤの間 左手(○●) 右手(△▲) い […] 続きを読む
地拍子 2019年4月11日 地拍子 本地3 地拍子乙を打てるようになることで、宝生流の謡に近づく訳ですが、実は宝生流においても常に地拍子乙に従う訳ではなく、地拍子甲も適宜利用します。 こう書くと、地拍子乙が基本かと思われるかもしれませんが、厳密に言えば甲が主、乙が従です。宝生流の謡の複雑さの一つが、この甲乙両輪の地拍子を複合的に利用することにあります。 とはいえ下の句は甲乙どちらにおいても変化がないため、問題は上の句になります。 原 […] 続きを読む
地拍子 2017年11月8日 地拍子 本地2 地拍子を理解する実際的なメリットは、平ノリの構造を把握できる事にあります。 (厳密には大ノリ、中ノリと言った拍子に合う謡いは一通り把握できます。小哥拍子、渡拍子も把握できます。) 地拍子を勉強すれば色んな曲を理解できるので、まずは最も単純な本地を理解する事から始めます。 先日の動画では、一通りの打ち方を示しましたが、本地を打てると標準的な七五調の謡いを打てるようになります。 以下の動画をご覧くださ […] 続きを読む
地拍子 2017年11月6日 地拍子 本地1 暫く投稿に間が空いたので、本日はもう1つ記事を投稿致します。 多くの方より自習的に地拍子を稽古するための資料が欲しいと言う要望があり、試みの一つとして、地拍子稽古用の動画を撮影しました。内輪でのみ共有しようかとも思いましたが、折角なので地拍子稽古に興味のある方の役に立てればと思い、投稿致します。 素人の打ち様ですので、お叱りはあろうかと思いますが、ご斟酌賜りたく存じます。 まず、地拍子の基本である […] 続きを読む